掲載済み (2026-06-20号)
277 208文字 • 2分

AIに任せる設計、人間に残る設計

日本語

掲載情報

概要

AIがベストプラクティスに基づいた実装手法を提案する時代において、開発者にはプロダクトの将来を見据えて「責務の境界線をどこに引くか」を決断する役割が求められていると論じる記事です。

詳細内容

Dress Code株式会社のエンジニアによる、AI時代の設計論に関するポエム的考察です。著者は、通知基盤や非同期処理といった「共通基盤(汎用サブドメイン)」の設計において、AIは既存のベストプラクティスを抽出する能力に長けていると指摘します。しかし、単なる機能の実装手法ではなく、「将来の拡張性を見越して、どこに責務の境界線を引くか」という意思決定(覚悟)は、依然として人間に残る重要な役割であると主張しています。 具体例として通知基盤の設計を挙げ、現状の要件だけでなく「配信先の増加」や「応答処理の追加」という未来予測に基づき、あえて二層構造にする判断を紹介しています。これは不要なものを作らない「YAGNI」の原則と一見対立するように見えますが、著者は「作り込むコスト」と「後から接合部を動かすコスト」を天秤にかけ、適切な位置に境界線を置くことはコストを抑えたアーキテクチャ上の投資であると整理しています。最終的に、エンジニアはAIを使いこなしつつ、プロダクトの未来に賭ける意思決定を行うことが重要であると結んでいます。