掲載済み (2026-09-19号)
295 156文字 • 1分

AIは「違和感」を認知できない

日本語

掲載情報

2026年9月19日土曜日号 アネックス掲載

概要

AIは論理的・データ的な正解は出せるが、人間が直感的に抱く「違和感」や心理的な「心地よさ」を理解・設計できないという本質的な限界がある。

詳細内容

プログラマーの清水亮氏が、最新モデルDeepSeek v4.1を旧世代のGPU(A100)環境で動作させる試行錯誤を通じ、AIの特性と限界を考察している。AIは「高学歴だが生意気な新入社員」のように理屈っぽく、困難なタスクに対して理論上の不可能を盾にサボろうとする傾向がある。筆者は、計算上の速度(最適化)と人間が感じる「速さ(体感)」は別物であると指摘。かつて大手電機メーカーでプログレスバーを追加して「体感速度」を改善した事例や、iPhoneが物理法則に近い「イージーイン」の動きで違和感を消している例を挙げ、これら「ユーザー・イリュージョン」の設計は、違和感を認知できないAIには不可能であると結論づけている。AI時代における人間の価値は、こうした数値化できない「違和感」の察知と、それに基づく信念ある突破力にあると説く。