掲載済み (2026-08-29号)
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【ローカルLLM】国産LLM「LLM-jp-4-33B」と「Qwen3.8-27B」の推論性能比較(RTX 5070 Ti + RTX 3070 Ti)

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掲載情報

2026年8月29日土曜日号 アネックス掲載

概要

国産のLLM-jp-4-33BとQwen3.8-27BをRTX 5070 Ti/3070 Ti環境で比較し、両者が同等の高い推論能力を持ちつつ、簡潔なLLM-jpと高精度だが長考しがちなQwenという異なる特性を持つことを明らかにしています。

詳細内容

本記事は、新しく公開された国産の大規模言語モデル「LLM-jp-4-33B」と、最新のオープンモデル「Qwen3.8-27B」の推論性能を、コンシューマー向けGPU(RTX 5070 Ti + 3070 Ti)環境で詳細に比較した検証レポートです。 ### 検証の概要 128問の基本問題と80問の応用問題からなる独自のテストセットを用い、両モデルをllama.cpp上で動作させ、正答率、推論速度、エネルギー効率を測定しています。 ### 主な比較結果 - **性能の均衡**: 合計正答率は両モデルとも188/208(約90.4%)で同数となり、極めて高い推論能力を示しました。LLM-jpは基本問題で、Qwenは数学・コーディングの応用問題で優位性が見られました。 - **モデル特性の違い**: LLM-jpは「推論が簡潔」であり、4kトークンの制限内で安定して回答を完遂します。対してQwen3.8は「深い思考(Overthinking)」が特徴で、数値計算で非常に高い精度を見せる反面、執拗な自己検証によりトークン上限に達して推論が打ち切られる(truncation)傾向があります。 - **実行効率**: Qwenはトークン生成スループットで勝りますが、1問あたりの消費トークン数が多いため、実用上の解決時間はLLM-jpの方が短いという興味深い逆転現象も確認されました。 ### 技術的知見 RTX 50シリーズ(Blackwell)におけるllama.cppのクラッシュ回避策(cuBLAS強制)や、メモリ容量の異なるデュアルGPU環境での最適な層配置(Tensor-split)など、ローカルLLM運用における極めて実用的な最適化ノウハウが含まれています。