概要
外出先からのスマホ操作のみで、TailscaleとClaude Codeを駆使して自宅サーバの複合的なネットワーク障害を1時間で特定・復旧させた技術ドキュメント。
詳細内容
外出中に発生した自宅サーバ(Proxmox)の全停止に対し、スマホからTailscale経由で管理経路を確保し、常駐させていたClaude Code(AIエージェント)に障害の切り分けと復旧作業を代行させた実録です。
### 障害の全容
一見すると一つの大きな障害に見えましたが、実際には以下の独立した2つの問題が同時発生していました。
1. **DHCPプールの枯渇**: `pbs-store`コンテナの`dhclient`が暴走し、セカンダリアドレスを大量に保持。LAN内の新規接続が不可能になり、IP衝突も発生。
2. **ホストの再起動**: 別ホストのProxmoxがクラッシュし、tmuxセッションが消失。これによりClaudeの既存セッションがすべて切断。
### 成功の要因
- **Tailscaleによる管理経路**: ルータのDHCPが死んでLANに新規参加できない状況下でも、既存IPを保持していたノードへ外部からアクセス可能なオーバーレイネットワークが機能しました。
- **AIエージェントの活用**: 画面の小さいスマホから複雑なコマンドを打つのではなく、人間が「Go/No-Go」の判断のみを行い、AIに調査と破壊的操作(ip flush, pct resize等)を実行させることで、迅速な復旧を実現しました。
本記事は、冗長化よりも「障害ドメイン外に管理経路を1本持つこと」の重要性と、モバイル運用におけるAIエージェントの有用性を強調しています。