掲載済み (2026-05-16号)
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AIにデータを読み込ませて処理を速くしたり、精度を上げたりする時代はもう終わり~理化学研究所 上田 修功さん

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掲載情報

2026年5月16日土曜日号 メインジャーナル掲載

概要

AIを単なるデータ処理の道具とする「精度至上主義」から、科学理論とAIが相互に進化を促す「AI for Science」へのパラダイムシフトを理研の上田修功氏が提唱する。

詳細内容

日本の機械学習を牽引する理研の上田修功氏は、AIが「便利なツール」として精度を競う段階は終わり、科学そのものを進化させる「融合」のフェーズに入ったと指摘する。従来のAIは大量のデータ処理を担う「下請け」のような存在だったが、現在は物理学などの理論、人間の知見、データを根底から結びつける「AI for Science」が台頭している。核融合のような直接観測が不可能な「逆問題」の解決において、AIの計算力と科学の方程式が対等に作用し合い、双方の理解とアルゴリズムを同時に進化させる事例が紹介されている。上田氏は、AIのブラックボックスを科学の言葉で記述し直すことの重要性を説き、これからの時代には線形代数や統計といった数理的基礎を固め、分野横断的に新しい知を創出できる人材が不可欠であると強調している。