掲載済み (2026-04-04号)
234 179文字 • 1分

AIに置き換えられる仕事とは?

原題: Which jobs can be replaced with AI?

日本語

掲載情報

概要

AIが代替するのは真に価値のある仕事ではなく、独占企業によって既に無価値化・劣化させられた「ブルシット・ジョブ」や「メタクソ化」した職務であると、コリイ・ドクトロウは論じている。

詳細内容

著者のコリイ・ドクトロウは、AIが仕事を完璧に代替できる唯一の領域は、デヴィッド・グレーバーが定義した「ブルシット・ジョブ」であると指摘します。特にカスタマーサービスや独占的なプラットフォーム(Audibleなど)でのコンテンツ制作を例に挙げ、企業が競争を排除し規制を形骸化させる過程(メタクソ化:enshittification)で、いかに人間の労働から裁量と質を奪ってきたかを詳述しています。エア・カナダの不適切なチャットボット対応や、低賃金ナレーターに過酷な負担を強いるオーディオブック制作の現場では、既に人間の仕事が「機械的に劣化」させられているため、AIに置き換えても誰も違いに気づかないレベルに達していると批判します。AIのビジネスモデルは低賃金労働者の排除に依存していますが、それは質の向上ではなく、独占権力を背景にしたさらなるサービスの劣化を肯定するものに過ぎないと警告しています。