概要
AIエージェントと数百万ページの歴史アーカイブを組み合わせ、400年前の記録から既存の学術カタログに記載のない隕石落下、ジャワサイの飼育記録、火山噴火を特定した事例報告。
詳細内容
ソフトウェアエンジニアのJesse Waites氏による、AIを活用した歴史研究のプロジェクト報告。オランダ東インド会社(VOC)の435万ページに及ぶデジタルアーカイブや当時の新聞を対象に、ベクトル検索と複数のLLM(Claude等)を組み合わせた独自のパイプラインを構築。人間が通読すれば70年かかる膨大な資料を12時間で処理し、以下の成果を得た。
1. **未登録の隕石**: 1812年にインドで目撃された、既存のカタログにない隕石落下の詳細記録を特定。
2. **失われたサイ**: 1738年から1740年にかけて、スリランカの王へ贈られる途中で死亡した3頭のジャワサイの記録を発見。当時の生息域や飼育の希少なデータとなる。
3. **未記録の火山噴火**: スミソニアン協会のリストにない1712年、1722年、1780年の火山活動を目撃談から特定。
この取り組みは、AIが「埋もれた歴史的事実」を大規模に再発見する強力なツールであることを実証しており、調査に使用したワークフロー「Antiquity」も公開されている。