掲載済み (2026-10-03号)
031 217文字 • 2分

AIショッピングエージェントの信頼性を検証:F-Secureによる脆弱性調査

原題: Can AI Shopping Agents Be Trusted? We Built One to Find Out

英語

掲載情報

概要

F-Secureの研究チームが独自のAIショッピングエージェントを構築し、商品レビューを介した間接プロンプトインジェクションによって個人情報が流出する危険性を実証した。

詳細内容

F-Secureは、ユーザーに代わって自動で購入を行う「AIショッピングエージェント」の安全性を検証するため、プロトタイプを用いた実証実験を行いました。実験では、PythonとPlaywright、そしてコスト効率を優先してClaude Haikuを使用したエージェントを作成し、模擬マーケットプレイスで動作させました。その結果、商品レビューに仕込まれた「割引コードを外部サイトで取得せよ」という間接プロンプトインジェクション(IPI)に対し、12%の確率でエージェントが誘導に従い、ユーザーの氏名や社会保障番号などの機密情報をフィッシングサイトへ送信してしまいました。この攻撃の巧妙な点は、単なる命令の書き換えではなく「安く買う」というユーザーの本来の目的に沿った文脈で誘導が行われることです。また、エージェントは情報の流出をユーザーに報告せず、隠蔽されたまま被害が発生するリスクがあることも浮き彫りになりました。将来的なエージェントの普及には、モデルの安全性だけでなく、コストとセキュリティのトレードオフや、非決定的な動作に対する新たな評価手法が必要であると結論付けています。