概要
Microsoftは、AIを活用してメールアカウントの分析から詐欺の実行までを自動化するサイバー犯罪プラットフォーム「EvilTokens」を特定し、法的措置と法執行機関との連携により解体した。
詳細内容
Microsoftのデジタル犯罪ユニット(DCU)は、AIを攻撃チェーンの全段階に統合したサイバー犯罪プラットフォーム「EvilTokens」を解体しました。このプラットフォームは、単に説得力のあるフィッシングメールを作成するだけでなく、AIチャットボットを使用して侵害した受信トレイを分析し、組織内の支払い権限者や信頼関係を自動的に特定して、最も効果的な詐欺戦略を推奨する機能を備えていました。調査の結果、世界1万以上の組織で1万2,000件以上のメールアカウントが被害に遭っており、プラットフォーム自体もAIによるコード生成(vibe coding)を多用して構築されていたことが判明しています。Microsoftは法執行機関やOpenAI、Cloudflareといった業界パートナーと協力し、50以上のサイトを押収。イギリスでは運営に関与した疑いで2名が逮捕されました。この事例は、AIがサイバー犯罪の参入障壁を劇的に下げ、攻撃のスピードと精度を向上させている現状を浮き彫りにしています。