掲載済み (2026-09-19号)
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「AIで人類絶滅論」がOpenAIらの権力を強化 「規制される者が規制を作る」構図に

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掲載情報

2026年9月19日土曜日号 メインジャーナル掲載

概要

AIによる人類滅亡のリスクを強調する言説が、実際には大手テック企業による規制の主導権確保や競合排除、巨額投資の維持に利用されていると指摘する論評。

詳細内容

OpenAIやAnthropicなどの主要AI企業から「AIが人類を滅ぼす」という警告が相次いでいるが、この「実存的リスク」の強調には多分に政治的・経済的な意図が含まれていると批判されている。第一に、AIを神のような全能の存在として描くことで投資家の関心を引き続け、莫大なコストがかかる現在の開発体制を正当化するマーケティングとして機能している。第二に、政府に対して自ら規制案を提示する「規制の虜(レギュラトリー・キャプチャー)」を通じ、高額な監査コストを強いることでスタートアップやオープンソース開発者を市場から締め出す障壁を築いている。さらに、SF的な未来の危機の議論が、環境負荷や偏見、兵器利用といった「現在進行形の具体的なリスク」から目を逸らさせる役割を果たしている。記事は、これらの企業がもはや単なるソフトウェアベンダーではなく、国家安全保障を盾に政府さえも動かす「技術の管理者」としての地位を確立しようとしている現状を浮き彫りにしている。