概要
IBM Bobの新機能「EnforcedHooks」を活用し、AIエージェントのプロンプトや操作ログをOpenTelemetry形式で統合的に記録・管理する実装方法の解説。
詳細内容
IBM Bob 2.0.2 で追加された「EnforcedHooks」グループポリシー機能を利用し、AIエージェントの利用状況を透過的に監査・監視する仕組みについて解説しています。既存のOSSである`opentelemetry-hooks`にBob用アダプターを実装することで、依頼文、ツール実行内容、ファイル変更の差分、エージェントの最終応答をOpenTelemetryのトレースおよびログとして収集可能にしました。
主な特徴は以下の通りです:
1. **強制適用**: 管理者が指定したhook登録を全ユーザーのIDEに強制配布し、利用者による上書きや削除を防止します。
2. **柔軟なプライバシー制御**: プロンプト本文の取得範囲を、ハッシュのみ、マスキング済み、全文取得などの段階から選択可能です。
3. **実装の工夫**: Bob特有のhookペイロード(`tool_input`, `last_assistant_message`等)を標準的なAIセマンティックコンベンションに変換し、モデルへの干渉を防ぐためにstdout制御を行っています。
記事内では具体的な設定ファイル(otel_config.json)の構成、MDMやレジストリを用いた組織展開の手順、パフォーマンス影響(1ホックあたり約150ms)についても詳細に述べられています。