掲載済み (2026-08-29号)
206 184文字 • 1分

米連邦地裁、国防総省によるAnthropicのブラックリスト登録を差し止め

原題: US judge blocks Pentagon's Anthropic blacklisting

英語

掲載情報

概要

米連邦地裁は、AIモデルの軍事利用拒否を理由とした国防総省によるAnthropicへの「安全保障リスク」指定を報復的で違法であるとして差し止める判決を下した。

詳細内容

米連邦地裁のリタ・リン判事は、国防総省(ペンタゴン)がAnthropic社を「国家安全保障上のサプライチェーンリスク」に指定し、軍事契約から排除した措置を「違法かつ根拠がない」として差し止める決定を下しました。この紛争は、Anthropicが自社のAIモデル「Claude」を米軍の監視活動や自律型兵器に使用させることを拒否したことに端を発しています。判事は、国家安全保障の名を借りた政府批判者への報復は許されないと厳しく批判しました。Anthropic側は、AIの信頼性が低いため自律型兵器への適用は危険であること、また国内監視への関与は権利侵害にあたるという倫理的立場を主張。一方、国防総省側は、民間企業が軍事行動に制約を課すべきではないと反論していましたが、裁判所はAnthropicの憲法上の権利(修正第1条・第5条)が侵害された可能性を認めました。本件は、AIの安全性を巡る企業のポリシーと国家の防衛戦略が真っ向から対立した重要な先例となります。