掲載済み (2026-08-22号)
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AIによる機能性ウイルスの設計が可能に:ゲノム言語モデルが切り拓く次世代のファージ療法

原題: AI Can Now Design Functional Viruses. Should We Worry?

英語

掲載情報

2026年8月22日土曜日号 アネックス掲載

概要

スタンフォード大学の研究チームがゲノム言語モデルを用いて、細菌に感染して殺傷する機能的な人工ウイルス(バクテリオファージ)の設計・生成に初めて成功した。

詳細内容

スタンフォード大学の研究チームは、200万以上のバクテリオファージゲノムで訓練された基盤モデル「Evo 2」を用い、特定の細菌(大腸菌)を標的とする人工ウイルスをゼロから設計した。AIが生成した302の候補ゲノムのうち、16種類が実際に細菌に感染し殺傷する「再起動(reboot)」に成功。これらは、天然のウイルスに対して耐性を持つ細菌に対しても有効性を示した。本技術は、既存の抗生物質が効かない多剤耐性菌への新たな武器として「オーダーメイド型ファージ療法」の実現を期待させる。一方で、AIがウイルス設計の技術的障壁を下げることによる、生物兵器転用への懸念といったバイオセキュリティ上の課題も浮き彫りになっており、社会的な監視体制の構築が求められている。