掲載済み (2026-08-22号)
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現代経済理論I 期末レポート講評:AI時代の「自己の不在」を問う

日本語

掲載情報

2026年8月22日土曜日号 アネックス掲載

概要

小樽商科大学の中島大輔教授が、生成AI時代の大学レポートにおける「自己の不在」と、学問における個人的体験の重要性を鋭く、かつ温かく説いた講評。

詳細内容

小樽商科大学の中島大輔教授による、現代経済理論Iの期末レポートに対する講評です。教授は、最高評価を得たレポートの共通点として、プラモデルの転売やコンサートの価格差別など、執筆者自身の「生々しい感情や体験」から出発し、経済理論と結びつけた点を高く評価しています。一方で、生成AI(AI)を無批判に活用したことで生じる、無機質で均質的な文章や、理論的な誤り(ハルシネーション)を放置したレポートが大量に見られたことを指摘。AI検知の不確実性や教育的配慮から「可」という評価を与えつつも、AIという道具に依存し「推敲」という汗をかかない姿勢に警鐘を鳴らしています。自身の学生時代の「手抜き」の思い出をユーモアを交えて振り返りながら、教員には学生の小細工が完全に見抜かれていることを示唆し、最終的に自分の言葉で思考することの価値を伝えています。