掲載済み (2026-08-15号)
087 212文字 • 2分

なぜ日本の生成AI活用は成果が出ないのか。NTTデータが示した「3つの壁」と打開策

日本語

掲載情報

概要

日本企業の生成AI導入率は高いが財務成果が最下位という現状に対し、NTTデータが提唱する「3つの壁」と、AIエージェントによる業務・組織変革(AWT)を通じた打開策を解説する。

詳細内容

### 生成AI活用における「成果」の壁 PwCの調査によると、日本企業の生成AI活用率は87%と米国に匹敵するものの、財務的成果に繋げられている割合は40%に留まり、主要6カ国中で最下位です。NTTデータの田島知氏はこの要因を、組織内の旗振り役不足による「推進力の壁」、部署間の分断による「業務適用の壁」、活用方法が浸透しない「リテラシーの壁」の3点に整理しました。これらの壁は長年の組織構造や業務プロセスに根ざしているため、ツールの導入だけでは解決できないと指摘されています。 ### AWTによる業務の再設計 この課題に対し、同社は「AWT(Agentic Workplace Transformation)」という概念を提示しています。これは単なるツール導入ではなく、AIを前提に組織のあり方や業務プロセス自体を作り変える取り組みです。例えば、従来の情報収集に時間を費やすワークスタイルから、AIが文脈を集約し、人間は初期段階から「仮説の検証と判断」に集中する形へと移行します。個人の効率化を超え、組織全体のデータをAIエージェントが横断活用する「レイヤー2」への到達が、日本企業の競争力を左右するとされています。