概要
GoogleはAI(LLM)を活用してChromeの脆弱性発見からトリアージ、修正パッチ生成までのプロセスを自動化し、メモリ安全性とリリース速度の向上を推進している。
詳細内容
Google Chromeのセキュリティチームは、AI時代の脅威に対抗するための包括的な戦略を公開しました。主な取り組みは、脆弱性の「発見」「トリアージ」「修正」「リリース」の各段階にAIを統合することです。具体的には、Geminiベースのエージェント「Big Sleep」を用いて13年以上潜伏していたバグを特定し、AIによる自動トリアージで開発者の工数を月間数百時間削減しています。また、AIエージェントによる修正パッチとテストコードの自動生成により、最新のChrome 149/150では過去23リリース分を上回る1,000件以上のバグ修正を実現しました。さらに、ブラウザの再起動を不要にする「動的パッチ(Dynamic Patching)」や、C++コードの安全性向上(MiraclePtr、spanification)、Rustへの移行といった構造的なメモリ安全性の強化も継続しています。これにより、攻撃者のAI利用に対抗し、防御側の優位性を確保することを目指しています。