掲載済み (2026-07-11号)
198 170文字 • 1分

AIモデルのデュアルユース知識を「オフ」にする新手法:Anthropicが「GRAM」を発表

原題: An off switch for dual-use knowledge in AI models

英語

掲載情報

2026年7月11日土曜日号 アネックス掲載

概要

AnthropicとAE Studioは、AIモデルの特定の専門知識を独立したモジュールに分離して学習させ、必要に応じて安全に機能を取り除ける新手法「GRAM」を発表した。

詳細内容

Anthropicは、サイバーセキュリティやウイルス学などの「デュアルユース(軍民両用)」知識をモデルから外科的に切り離す新手法「GRAM(Gradient-Routed Auxiliary Modules)」を発表した。従来の情報フィルタリングは、用途ごとに別個のモデルを学習する必要があり、多大なコストがかかっていた。GRAMは、トランスフォーマーの各層に特定のドメイン専用のモジュール(追加ニューロン)を設け、学習時にドメイン特有の知識がそのモジュールのみに蓄積されるよう勾配を制御する。これにより、学習後は特定のモジュールを削除するだけで、汎用性能を維持したまま、特定の危険な知識だけを「オフ」にできる。50億パラメータ規模のモデルでの実験では、この手法がデータフィルタリングと同等の効果を持ち、ファインチューニングによる知識の回復に対しても既存のアンラーニング手法より高い耐性を示すことが確認された。