概要
「colibri」は、ディスクから必要なパラメータを動的に読み込むことで、25GB RAMの一般PCでも7,440億パラメータの超大規模言語モデルGLM-5.2(MoE)を動作可能にする、ピュアC言語製の軽量推論エンジンです。
詳細内容
### 概要
「colibri」は、744B(7,440億)という膨大なパラメータ数を持つMixture-of-Experts (MoE) モデル「GLM-5.2」を、一般的なコンシューマーPC(RAM約25GB)で動作させることを目指したオープンソースプロジェクトです。外部ライブラリに依存せず、ピュアC言語(約2,400行)で実装されています。
### 技術的ハイライト
- **エキスパート・ストリーミング:** MoEモデルの全エキスパートをメモリに載せるのではなく、推論に必要なエキスパートのみをディスク(NVMe SSD等)から随時ストリーミングすることで、RAM消費を劇的に削減(常駐部分は約9.9GB)。
- **高度な推論技術:** MLA (Multi-head Latent Attention) によるKVキャッシュの57倍圧縮、MTP (Multi-token-prediction) による投機的デコード、GBNF文法制約による高速化などを実装しています。
- **マルチプラットフォーム:** Linux、macOS、Windows 11(MinGW-w64)にネイティブ対応。
- **拡張性:** OpenAI互換のAPIサーバー機能を備え、既存のWeb UIなどと連携可能です。また、一部の層をVRAMに保持する実験的なCUDAバックエンドも提供されています。
### 現状と展望
ディスクI/Oが主なボトルネックとなるため、生成速度は現状0.1~1.0 token/s程度と低速ですが、高速なストレージや十分なRAMキャッシュがあればさらなる高速化が可能です。巨大モデルを安価な環境で検証可能にする極めてユニークなアプローチです。