概要
AIへの投資額が大きい企業ほど、導入後に従業員数を平均10%増加させており、AIが即座に広範な失業を招くという予測を覆す結果となっている。
詳細内容
Ramp社とRevelio Labsが米国の21,559社を対象に行った共同調査によると、生成AIの導入は企業の雇用拡大と密接に関連していることが明らかになった。主な調査結果は以下の通りである。
- **高強度導入企業による雇用増**: AIへの投資額が上位3分の1に入る「高強度導入企業」では、導入から2年間で従業員数が10.2%増加した。一方で、投資額が少ない企業の雇用数には有意な変化が見られなかった。
- **若手採用の活発化**: 驚くべきことに、AIに多額の投資を行う企業では、エントリーレベル(若手)の従業員数が12%増加しており、AIが新人の仕事を奪うという懸念を否定する形となった。
- **職種を問わない成長**: 雇用の増加はエンジニアリングのみならず、営業、管理部門、カスタマーサービスなど広範な職種で見られた。
- **先行者優位の鮮明化**: AIを導入する企業は、導入前から技術志向で成長率が高い傾向にあり、AI導入がその成長をさらに加速させている。
この研究は、実際の支出データと雇用記録を紐付けた貴重な分析であり、AIが労働力削減のツールではなく、成長を加速させ雇用を創出するレバーとして機能している実態を示唆している。