掲載済み (2026-06-27号)
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AIデータセンター建設ブームで「錫(スズ)」に脚光

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概要

AIデータセンター向けの鉛フリーハンダ需要の急増により、希少なベースメタルである錫(スズ)の価格が過去最高値圏まで高騰し、供給網の地政学的リスクにも注目が集まっている。

詳細内容

### 錫価格の高騰とAIブームの背景 AIデータセンターの建設ラッシュに伴い、電子回路の接合に不可欠な「ハンダ」の主原料である錫(スズ)の需要が激増している。環境・健康規制により鉛フリーハンダが主流となる中、錫の価格はこの12カ月で約64%上昇し、一時1トンあたり5万8900ドルの過去最高値を記録した。 ### 需給逼迫と市場の構造的要因 錫の年間生産量は約37万トンと、銅(2300万トン)に比べて圧倒的に少なく、供給のわずかな変動が価格に直結しやすい。また、供給元が中国、インドネシア、ミャンマーといった特定の国々に偏っているため、多くの政府が錫を「重要金属(クリティカルメタル)」に指定し、供給網の安定化を急いでいる。 ### 関連銘柄と投資環境の動向 このブームを受け、インドネシアの政府系鉱山会社PT Timahの株価が12カ月で260%上昇するなど、関連銘柄が活況を呈している。また、価格高騰を受けてイギリスなどの旧鉱山を再稼働させる動きも始まっている。今後、代替材料が登場しない限り、AIインフラの拡大が錫の価格を支える構図が続くと見られる。