掲載済み (2026-06-13号)
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文体の一致度を評価する nao1215/omokage を作った話

日本語

掲載情報

2026年6月13日土曜日号 アネックス掲載

概要

過去の文章から「自分らしさ」を学習し、新しい下書きの文体一致度を定量的に評価できるCLIツール「omokage」の開発秘話と仕組みの解説。

詳細内容

LLMに文章を執筆させる際、自分自身の文体へ徹底的に寄せたいというニーズと、その精度を客観的に測る物差しがないという課題から、文体のLinterとして機能するツール「omokage」を開発。本ツールは助詞や英語の前置詞といった機能語、文字N-gram、文末表現(敬体/常体)などの統計的特徴を計測し、Burrows’ Deltaの考え方を踏襲して標準偏差(zスコア)から一致度を算出する。Goで実装されており、ローカルで完結して動作するためプライバシーも担保。特に日本語は漢字・ひらがな・カタカナの比率などが独自の軸となるため、英語よりも高い精度で著者を識別できる。LLMエージェントのワークフローに組み込み、スコアが上がるまで推敲を繰り返させるループを実現可能にする。一方で、形としての文体は模倣できても、その奥にある「思考の宿り」までは測りきれないという、AI時代の執筆における哲学的な限界についても言及している。