掲載済み (2026-06-13号)
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AIがウェブを壊したのではない。ドットコン企業が壊し、AIはその音量を上げただけだ

原題: AI didn’t break the web. The dotcons did – AI just turned up the volume

英語

掲載情報

2026年6月13日土曜日号 メインジャーナル掲載

概要

AIはウェブ崩壊の真犯人ではなく、巨大テック企業(ドットコン)が長年進めてきた囲い込みと抽出の論理を加速・増幅させる「アンプ」に過ぎないと警告する論評。

詳細内容

AI企業がLLMに感情や意識があるかのように主張しているが、それらは高度なソフトウェアに過ぎず、人間特有の知性や倫理を鏡のように反射しているだけである。著者は、技術的なプロセスを社会的なプロセスと混同してしまう「ギーク・プロブレム(オタク問題)」を指摘し、AIがウェブを破壊したという言説を否定する。真の破壊者は、コミュニティや相互扶助に基づいていた初期のオープンウェブを、中央集権的なプラットフォームや抽出的なビジネスモデルで塗り替えてきた「ドットコン(巨大IT企業)」である。AIによるスクレイピングの横行は、彼らが数十年にわたって進めてきた「コモンズの囲い込み」の最終段階であり、社会的な文脈を欠いた計算機的な知能が人間同士のつながりをさらに希薄化させている。今必要なのは、著作権の強化といった法的保護ではなく、貢献と相互恵が価値を持つ「デジタル・コモンズ」の再構築であると説いている。