掲載済み (2026-05-23号)
169 179文字 • 1分

データセンターの冷却電力を90%削減する3Dプリント製純銅冷却プレート

原題: Cooling copper plates could slash data center energy use by 90%

英語

掲載情報

概要

イリノイ大学の研究チームが、トポロジー最適化と微細な3Dプリント技術を駆使した純銅製冷却プレートにより、データセンターの冷却エネルギーを劇的に削減する手法を開発した。

詳細内容

AIブームに伴いデータセンターの電力消費が爆発的に増加する中、その約30%を占める「冷却」の効率化が急務となっている。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究チームは、数学的なトポロジー最適化アルゴリズムと、電気化学的アディティブ・マニュファクチャリング(ECAM)という高度な3Dプリント技術を組み合わせ、極めて高い熱伝導率を持つ純銅製の冷却プレートを開発した。このプレートは髪の毛の太さよりも細い30〜50マイクロメートル単位の微細で複雑なフィン構造を持ち、従来の液冷用プレートと比較して冷却性能が32%向上、冷却液を循環させるためのポンプ電力(圧力損失)を68%削減することに成功した。研究チームの試算によれば、この技術を1GW級のデータセンターに導入した場合、冷却に要する電力を従来の550MWからわずか11MW(全体の約1.1%)まで抑制でき、PUE(電力使用効率)を理論上の理想に近い1.011まで引き上げられる可能性がある。