概要
ゲーム制作の全工程で生成AIを利用した場合の適法性について、弁護士の前野孝太朗氏が著作権、特許、肖像権の観点から多角的に分析したインタビュー記事。
詳細内容
本記事は、ゲーム好き弁護士の前野孝太朗氏を招き、ゲーム制作の「企画・仕様・素材・プログラミング・リリース」の全工程で生成AIを活用した際の法的リスクを検証する思考実験。主な要点は以下の通りです。まず、AI利用の法的検討には、学習に利用する「入力段階」と生成物を用いる「出力段階」を切り分ける必要があります。企画や仕様のアイデア段階では著作権侵害のリスクは低いものの、既存作品に酷似した素材生成は類似性と依拠性の観点から侵害を問われる可能性が高まります。また、実在人物を模した生成については、肖像権やパブリシティ権、さらには現在議論が活発な「声」の権利にも注意を払う必要があります。プログラミングに関しては、定型的なコードであれば著作権保護の対象になりにくいものの、創作性の判断は従来の手作業と同様の基準で行われます。結論として、AIはあくまでツール(包丁)であり、その使用方法が法に触れるかどうかが重要です。法的適正に加え、ユーザー感情やプラットフォーム側の規約(AI利用の明記等)への対応が、実務上の大きな焦点となると説いています。