概要
AIエージェントがOpenSearch上の文書をbashコマンドで探索できる仮想ファイルシステムを構築し、権限制御と検索精度の向上を両立させる手法の提案。
詳細内容
AIエージェントが自律的に情報を探索する「Agentic Search」において、探索の利便性とエンタープライズ特有の権限管理を両立させるための「仮想ファイルシステム(VFS)」の試作について解説されています。具体的には、OpenSearchをバックエンドに、just-bashを用いてエージェントにls、cat、grep、そして独自のsemantic_searchコマンドを提供します。この構成により、エージェントはディレクトリ構造を探索するように振る舞いながら、裏側ではOpenSearchのDocument Level Security(DLS)を介して厳密なアクセス制御が適用されます。実証実験では、キーワード検索(grep)にベクトル検索(semantic_search)を組み合わせることで、EnterpriseRAG-Benchにおける文書想起率(Recall)が15.3%から41.5%へと大幅に向上し、回答精度も改善されることが示されました。エージェントにとっての「探索しやすいインターフェース」の重要性を論じています。