概要
Ubieが開発した、Slackからインフラ調査を自律実行する「Infra Agent」の、透過プロキシを用いた強固なセキュリティ設計と導入効果の解説。
詳細内容
UbieのSREチームにおける調査・問い合わせ対応の負荷を軽減するために開発された、Slack Bot型AIエージェント「Infra Agent」の実装事例です。
### 導入の背景と課題
従来のローカル実行型AIエージェントでは、環境の不均一性や認証情報の管理、実行ログの共有に課題がありました。これらを解消するため、Cloud Run上で動作する共有型エージェントへと移行しました。
### セキュリティ・アーキテクチャ
自律型エージェントの最大のリスクであるPrompt Injectionや誤操作に対し、本システムは「インフラ層での封じ込め」を重視しています。具体的には、VPCカスタムルートを用いた**透過プロキシ方式**を採用。`mitmproxy`によりTLS通信を復号・検査し、URLパスやヘッダーレベルでの厳格なフィルタリングを行うことで、エージェントの自由度を保ちつつ、機密情報の外部流出を防ぐ多層防御を実現しています。
### 導入効果
運用開始から2週間で、問い合わせチケット件数が20%減少、解決時間(中央値)が31%短縮されるなど、プラットフォームチームの業務効率化に目に見える成果を上げています。