概要
Claude Codeに実装を丸投げして衛星データによるみかん収量予測を試みた結果、精度面での課題とAI開発における人間の役割が浮き彫りになった実験記録。
詳細内容
Claude Codeを用いた「設計は人間、実装はAI」という分業体制により、衛星データと政府統計を組み合わせた農業収量予測プロジェクトの全記録です。愛媛県八幡浜市のみかん出荷量を対象に、Google Earth Engineや筆ポリゴン、e-Stat APIを活用したパイプラインを構築。コーディング工数はほぼゼロで動くものが完成しましたが、最終的なモデル精度(MAPE 12.5%)は、単なる過去の平均値を出すだけのナイーブな予測器を下回る結果となりました。
特筆すべきは、Claudeの「ultrathink」モードが自らモデルの欠陥(時系列データのリーケージや、特徴量がノイズになっている点)を厳しく指摘した点です。AIは実装を劇的に加速させるものの、評価指標の設計やドメイン知識に基づく結果の妥当性判断といった「境界線」において、依然として人間の役割が本質的であることを示唆しています。失敗から得られた教訓として、AIは実装を代替するが、何をもって成功とするかの評価基準は人間が握るべきであると結論づけています。