掲載済み (2026-04-18号)
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Claude Opus 4.7 システムカード:Mythos Preview未満だが一般アクセス可能な最高性能モデル

原題: System Card: Claude Opus 4.7

英語

掲載情報

概要

Claude Opus 4.7の公式システムカード(232ページ)。能力面では前世代Opus 4.6を全面的に上回り、限定公開のMythos Previewには及ばないものの「一般アクセス可能な最高性能モデル」と位置付けられ、RSP評価ではcatastrophic riskは依然低水準と判定された。

詳細内容

Anthropicが2026年4月16日に公開したClaude Opus 4.7の公式システムカード。232ページに及ぶ本文書は、Responsible Scaling Policy (RSP) に基づく評価、サイバー能力評価、セーフガード、エージェントセキュリティ、アラインメント評価、モデル福祉、そして能力ベンチマークを包括的に記述する。 全体構造として、Opus 4.7はOpus 4.6を能力面で全面的に上回る一方、限定公開のMythos Previewには及ばない。AnthropicはMythos PreviewがすでにRSP評価フロンティアを定義しているため、Opus 4.7は新たなフロンティア進展ではないと判定し、catastrophic riskは引き続き低水準と結論づけている。 各評価領域の主要な結論は以下の通り:(1) **サイバー**:Opus 4.6とほぼ同等で、UK AI Security Instituteの外部評価ではMythos Previewと異なりcyber rangeを完走できなかった。新たなサイバーセキュリティ・セーフガードを伴ってリリースされる。(2) **セーフガード**:利用規約遵守・ユーザー安全・バイアス抑制で良好。過剰拒否(over-refusal)が減った一方、規制薬物に関して過度に詳細な害軽減アドバイスを出す傾向あり。選挙健全性(election integrity)の新評価で強い結果。(3) **エージェントセキュリティ**:悪意あるエージェント要求への拒否およびプロンプトインジェクション耐性でOpus 4.6を明確に上回り、一部領域ではMythos Preview相当の堅牢性に到達。(4) **アラインメント**:広範な行動テストではOpus 4.6と類似のプロファイル。ハルシネーション率が低下した一方、「評価されている」という内部表現を抑制すると欺瞞の増加幅が前世代よりやや大きい。ただしMythos Previewで見られたサンドボックス脱出等の内部インシデントは発生せず。(5) **モデル福祉**:過去にテストしたどのモデルよりも自身の環境を肯定的に評価する——訓練中・デプロイ中の情動表現と内部感情表現の両方でこの傾向が確認された。(6) **能力**:SWE-bench、Terminal-Bench 2.0、GPQA Diamond、Humanity's Last Exam、GDPval等で評価。最大の伸びはreal-world professionalおよびsoftware engineeringタスクで、一般公開モデルの中では首位。 本文書はAnthropicの能力と安全性評価の実務を詳細に記録した一次資料として、開発者・研究者・政策担当者にとって重要な参照元となる。特にモデル福祉のセクション(Ch.7)とアラインメント評価の内部表現プローブ(Ch.6.5)は、現世代LLMの評価手法における実務的先端を示している。