掲載済み (2026-04-11号)
278 184文字 • 1分

福嶋亮大 × 加藤喜之が語る、「宗教とメディア」の現在 AI時代に“遠さ”は取り戻せるか

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掲載情報

概要

批評家・福嶋亮大と宗教学者・加藤喜之が、メディア論と神学の交差する歴史を辿り、AIやSNSが情報の「近さ」を強いる現代における「身体性」と「他者との距離」の再発明を議論する。

詳細内容

批評家・福嶋亮大氏(『メディアが人間である』)と宗教学者・加藤喜之氏(『福音派』)による対談。20世紀のメディア論の創始者たちが神学的背景を持っていたことを指摘し、現代のAIやデジタル空間が一種の「宗教的機能(偏在性や新興宗教的熱狂)」を帯びている現状を分析する。対談では、16世紀の宗教改革が活版印刷というメディア革命と不可分であったこと、そして現代のAIが情報を極端に「近すぎる」ものにし、人間の身体性や「受肉(神が人となる矛盾)」といった重要な距離感を喪失させていることが強調される。また、映画や小説が持っていた身体的強制力や沈思黙考の価値を振り返り、トランプ現象に代表される「記号の地上げ」が支配する世界で、いかにして「遠さ」を再発明し、成熟した個人主義を保つべきかが語られる。結論として、水平的なコミュニケーションだけでなく、垂直的な「神との関係」のような不透明な他者性を引き受けることの重要性が提示されている。