概要
AIモデルのClaudeを用いてVimとEmacsに存在する未知のリモートコード実行(RCE)脆弱性を発見した事例と、AIによる脆弱性探索プロジェクト「MAD Bugs」の始動を報告する記事。
詳細内容
### 概要
カリフォルニアの研究チームCalifは、AI(Claude)を活用してVimとEmacsという歴史あるテキストエディタに潜む深刻なリモートコード実行(RCE)脆弱性を特定しました。この発見は、AIがプロフェッショナルなセキュリティリサーチにおいて極めて強力なツールになりつつあることを示しています。
### 主な内容
- **VimのRCE脆弱性**: Claudeに対して「ファイルを開いた際に実行されるRCEを見つけろ」というプロンプトを入力したところ、実際に動作する0-day脆弱性が発見されました。Vimメンテナはこの報告を即座に修正し、v9.2.0272がリリースされました。
- **Emacsの脆弱性**: 同様にClaudeを使用して、txtファイルを開くだけで確認プロンプトなしに発火するRCEが発見されました。しかし、Emacs側はこれをGitの問題であるとして修正を見送っています。
- **MAD Bugsプロジェクト**: 2026年4月を「Month of AI-Discovered Bugs」と称し、AIによって発見された脆弱性やエクスプロイトを継続的に公開していく予定です。
### 結論
2000年代初頭のSQLインジェクション全盛期のように、AIによって脆弱性発見のハードルが劇的に下がっている現状を指摘しており、ソフトウェアセキュリティにおけるAIの影響力の大きさを強調しています。