掲載済み (2026-04-04号)
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AI顔認証の誤認で無実の女性が5ヶ月拘束、米国で法執行機関のAI利用に批判高まる

原題: Police used AI facial recognition to arrest a Tennessee woman for crimes committed in a state she says she’s never visited

日本語

掲載情報

2026年4月4日土曜日号 メインジャーナル掲載

概要

米テネシー州の女性が、AI顔認証ツールの誤判定により一度も訪れたことのない州での犯罪容疑で5ヶ月間拘束され、警察のAI依存と捜査の不備が問題視されている。

詳細内容

米国テネシー州に住む50歳の女性アンジェラ・リップス氏が、AI顔認証技術による誤認逮捕のため5ヶ月以上拘束される事件が発生した。ノースダコタ州ファーゴの警察は、銀行詐欺事件の捜査で隣接するウェストファーゴ警察が所有する「Clearview AI」による照合結果を鵜呑みにし、リップス氏を容疑者と特定。リップス氏はノースダコタ州を一度も訪れたことがなかったが、州外引き渡しを経て長期間拘束された。弁護士が銀行記録によって事件当時に彼女がテネシー州にいたことを証明したことでようやく釈放された。ファーゴ警察署長は、AIの結果を独自の捜査ステップなしに信じ込んだことや、組織間の情報共有に不備があったことを「過ち」として認めた。この事件は、警察組織が十分な検証やトレーニングなしにAI技術を急速に導入している現状への警告となっており、AIの出力に対する人間によるダブルチェックの欠如(オートメーション・バイアス)が招いた深刻な冤罪事件として注目を集めている。