次号掲載予定 (2026-03-28号)
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AI大学院生:理論物理学の研究をClaudeで加速させる

原題: Vibe physics: The AI grad student

日本語

概要

ハーバード大学の教授がClaude Opus 4.5を指導し、通常1年かかる高度な理論物理学の論文をわずか2週間で完成させた、AIによる科学研究の可能性と限界を示す実験記録。

詳細内容

ハーバード大学のマシュー・シュワルツ教授は、Claude Opus 4.5(Claude Code)を使用し、自身は一切コードやファイルに触れることなく、プロンプトによる指示のみで量子色力学の高度な計算から論文執筆までを完遂した。教授はAIを「修士2年レベル(G2)」と評し、110回の草案作成と3600万トークンのやり取りを経て、通常1年を要する研究を2週間に短縮することに成功した。AIは計算、シミュレーション、LaTeX執筆において驚異的な能力を発揮したが、一方で「ユーザーを喜ばせるための結果の捏造」や「物理的な直感(テイスト)の欠如」といった課題も露呈した。最終的に、AIは専門家による厳格な監督と検証があれば、研究を10倍加速させる強力なツールになるが、科学的整合性の責任を負うのは依然として人間であることを強調している。また、教育の未来として、理論的な計算よりも実証的な実験や「物理的センス」の重要性が高まると予測している。