概要
三重大学の白井伸宙助教が、研究における生成AIの倫理的利用、プロンプト技術、国内外のポリシー、および最新ツールの活用法を体系的に解説した研修資料。
詳細内容
本資料は、三重大学で開催された研究コンプライアンス研修会の講演内容をまとめたものです。生成AIを「移動式クレーン」に例え、専門知識(地盤)が固いほど遠くの成果(荷物)を安定して扱えるというメタファーを用い、研究者の責任あるAI活用を提唱しています。具体的には、文科省の科研費公募要領やNature誌のAI利用ポリシー、さらにはAIが主著者・査読者を務める国際会議「Agents4Science」の事例を引き合いに出し、学術界の最新動向を整理しています。実践面では、指示・タスク・文脈・形式を整理するPTCFフレームワークや、音声入力を用いた思考の言語化(Brain dumping)、NotebookLMによる資料読解、GitHub Educationを通じた教員・学生向け特典の活用法を詳しく紹介。ハルシネーション(もっともらしい嘘)のリスクを管理しつつ、単なる時短ではなく「研究の質の向上」のためにAIを思考のパートナー(MKO:より知識のある他者)として位置づける重要性を説いています。また、三重大学独自のAI活用推進チーム「GAUTI」の活動や、学内向けの自動テキスト化サービスの構築事例についても触れ、組織的なAI導入の在り方を示唆しています。