掲載済み (2026-03-07号)
#203 175文字 • 1分

米最高裁、AI生成物の著作権を否定:クリエイターの権利を守る法的転換点

原題: Supreme Court saves artists from AI

日本語

掲載情報

概要

米最高裁がAI生成物への著作権付与を棄却したことは、企業が著作権を確保するために人間のクリエイターを雇用し続ける必要性を生み出し、結果として表現者の地位を守る重要な一歩となる。

詳細内容

コリイ・ドクトロウによる本稿は、AI生成物には著作権が認められないとした米最高裁の判断が、クリエイティブワーカーにとって大きな勝利である理由を解説している。著作権法の根幹は「人間の創造的行為」にあり、AIの出力がパブリックドメインに属するという事実は、企業が販売商品の独占権(著作権)を維持するために、人間に適切な報酬を支払って制作に関わらせる強力な動機となる。また、ドクトロウは既存のメディア企業が求める「AI学習に対する著作権の拡大」にも警鐘を鳴らす。こうした権利の拡大は、歴史的にクリエイターではなく巨大企業の利益(チョークポイント資本主義)を強化するだけに終わってきたからだ。真にクリエイターを救うのは、著作権のさらなる拡大ではなく、ハリウッドの脚本家組合が実践したような「業種別交渉」を通じた集団的な労働条件の改善であると結論づけている。