掲載済み (2026-01-20号)
#003 605文字 • 4分

## AIハイプへの逆風に流されるな:Redis作者が語る「コーディングの終焉」と新たな始まり

原題: Don't fall into the anti-AI hype

英語

掲載情報

2026年1月20日火曜日号 メインジャーナル掲載

概要

https://antirez.com/news/158

詳細内容

## AIハイプへの逆風に流されるな:Redis作者が語る「コーディングの終焉」と新たな始まり https://antirez.com/news/158 **Original Title**: Don't fall into the anti-AI hype プログラミングの本質が「コードを書くこと」から「何をどう作るか」へ不可逆的に変化したと宣言し、エンジニアにAIツールの積極的な活用を促す。 **Content Type**: 💭 Opinion & Commentary **Language**: en **Scores**: Signal:5/5 | Depth:4/5 | Unique:5/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 89/100 | **Annex Potential**: 89/100 | **Overall**: 88/100 **Topics**: [[Redis, Claude Code, システムプログラミング, 開発ワークフロー, エンジニアのキャリア]] Redisの生みの親として知られるSalvatore Sanfilippo(antirez)氏は、自身のブログで、プログラミングという行為が不可逆的な転換点を迎えたと主張している。かつては手書きのコードにこだわり、ミニマルで人間味のあるソフトウェアを追求してきた同氏が、なぜ「もはやコードを自分で書くことは、趣味以外の目的では合理的ではない」と断言するに至ったのか、その実体験に基づいた深い洞察が綴られている。 筆者は当初、AIがプログラミングを完全に再構築するまでにはまだ数年の猶予があると考えていた。しかし、2024年末時点のLLM(特にClaude Codeなど)の進化を目の当たりにし、その認識を改めたという。彼はわずか数週間の間に、従来なら数週間を要したであろう4つの高度なタスクを、AIを用いて数時間で完了させた。具体的には、Redisの複雑なテストの修正や、C言語によるBERT推論ライブラリの構築、Redis Streamsの内部構造の変更といった、極めて低レイヤーで難易度の高いシステムプログラミング領域のタスクが、AIへの適切な指示とコード検証だけで驚異的なスピードで実現された。 この変化の核心は、エンジニアの役割が「コードを書くこと」から「何を作るべきかを理解し、AIにどう実行させるかを設計すること」へとシフトした点にある。筆者はこれを、90年代のオープンソース運動が知識とソフトウェアを民主化したのと同様の、あるいはそれ以上のインパクトを持つパラダイムシフトと捉えている。AIは小規模なチームが大企業と対等に渡り合える可能性を広げる強力な武器になると確信しているのだ。 一方で、筆者はAIによる権力の集中や、雇用が奪われる社会的な影響についても真剣に懸念を示している。しかし、エンジニアが取るべき態度は、現在一部で見られるような「アンチAI」的な風潮に同調してツールを拒絶することではないと説く。ツールを避けることは自身のキャリアに不利益をもたらすだけであり、エンジニアの根源的な情熱は「何かを構築すること(Building)」にあるはずだと主張する。AIはその情熱を増幅し、より高品質なソフトウェアを迅速に生み出すためのパートナーであるべきだという。 最後に筆者は、自身のアイデンティティであった「コードを一行ずつ書く」という習慣を手放す寂しさを認めつつも、AIがもたらす科学的進歩や suffering(苦しみ)の軽減という大きな視点に立ち、新たな時代の「作る楽しさ」を見出すよう読者に促している。Webアプリケーションエンジニアにとっても、この「コード生成の自動化」という現実は、単なる効率化の道具を超えた、プログラミングという概念そのものの再定義を迫るものである。