掲載済み (2026-01-13号)
#101 485文字 • 3分

## AIによる「中間工程の消失」:ToDoリストから、AIが完了させた仕事を承認する「Doneリスト」へ

原題: The Done List

英語

掲載情報

概要

https://tomtunguz.com/coding-kanban/

詳細内容

## AIによる「中間工程の消失」:ToDoリストから、AIが完了させた仕事を承認する「Doneリスト」へ https://tomtunguz.com/coding-kanban/ **Original Title**: The Done List AIが開発における「実装」という中間工程を自動化することで、エンジニアの役割は「意図の形成」と「成果物の評価」へと劇的にシフトすると論じる。 **Content Type**: 💭 Opinion & Commentary **Language**: en **Scores**: Signal:4/5 | Depth:3/5 | Unique:4/5 | Practical:3/5 | Anti-Hype:3/5 **Main Journal**: 68/100 | **Annex Potential**: 69/100 | **Overall**: 68/100 **Topics**: [[AI Coding Agents, Developer Workflow, Kanban, Software Design, Productivity]] 長年、エンジニアにとってのToDoリストは「未完了の負債」の目録であり、リスト上の各項目(タスク)の背後には、氷山のように膨大な実作業が隠れていた。しかし、ベンチャーキャピタリストのTomasz Tunguz氏は、AIの進化がこの構造を根本から変え、ToDoリストを「すでにAIが完了させた仕事を人間が確認・承認するためのリスト(Doneリスト)」へと変貌させつつあると主張している。 著者は、Vibe Kanban、Gastown、Conductorといった最新のツールを例に挙げ、これらが単なる「マルチエージェント・オーケストレーター」という難解な技術用語を超えて、本質的には「AIによって完了した作業を可視化する、シンプルで美しいカンバンボード」であると定義する。ここで重要なのは、LinearのKarri Saarinen氏が指摘する「消えゆく中間工程(The disappearing middle)」という概念だ。これまで、アイデアを思いついてから製品として出荷するまでのプロセスの大半は、コードを書き、ピクセルを操作し、数式を調整するという「MacBookの操作」に費やされてきた。しかし、AIがこの中間工程を肩代わりするようになった現在、エンジニアに求められる最も重要な能力は、実装そのものではなく「正しい意図(Intent)を形成すること」と「アウトカムがその意図に沿っているかを評価すること」へと移り変わっている。 筆者は、Gergely Orosz氏の言葉を引用しながら、かつては不可能だった「移動中にスマートフォンの音声入力で思考をキャプチャし、寝ている間にAIにソフトウェアを書かせる」というワークフローが現実のものになったと述べる。このパラダイムシフトにおいて、エンジニアの生産性を制限するボトルネックは、もはや「コードを書く速さ」ではない。著者は、自分の考えをいかに正確にAIへ記述し、レイアウトや構造を指定できるかという「意図の明確さ(Clarity of intent)」こそが、次世代のエンジニアリングにおける核心的なスキルになると結論付けている。開発の重心が「いかに作るか(How)」から「何を作るか(What)」へと完全に移行し、プログラミングはより高次元な「デザイン」の作業へと昇華されようとしている。