概要
https://tech-blog.tabelog.com/entry/advent-calendar-20251212
詳細内容
## 食べログにおけるDevinの組織内展開とその学び
https://tech-blog.tabelog.com/entry/advent-calendar-20251212
食べログは、AIコーディングツールDevinの組織内展開において直面した経営層からの指摘やACU管理の課題を乗り越え、非エンジニアへの拡大を含む全社的な活用推進を実現しました。
**Content Type**: Tools
**Language**: ja
**Scores**: Signal:5/5 | Depth:3/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5
**Main Journal**: 85/100 | **Annex Potential**: 83/100 | **Overall**: 84/100
**Topics**: [[AIツール導入, 組織変革, コスト管理, 開発者体験, 非エンジニア向けAI]]
食べログの開発本部である羽澤氏は、AIコーディングツールDevinの組織内導入と展開における経験と学びを共有しています。当初、大規模案件の実装フェーズでDevinを試験導入し、期待通りの成果を出したことから、全社展開の管理者としてオファーを受けました。しかし、最初の厳格な運用ルール案は、本部長から「AIで革新を起こすという会社の方針に反し、利用開始まで時間がかかりすぎる」と却下されます。
このフィードバックを受け、著者は「Devin関連を管理する」という視点から「Devinの利用を推進する」という役割に方針を転換しました。具体的には、ワークフロー申請を廃止し、声かけ一つで招待できるライトな運用に変更。また、GitHubのブランチ保護設定などを再確認し、AIが社内ルールを無視した操作を行うリスクがないことを確認しました。さらに、「Devinって何?」という社内ブログを執筆して理解を促し、Tech MTGで利用を強力にアピール。「ACU(費用)はなんとかするので使いまくってほしい」と伝え、心理的なハードルを取り除きました。
運用開始後は、Devinの活用が進むにつれてACU枯渇問題が頻発しましたが、社内での調整と最終的なエンタープライズ契約により解消。「会社を困らせるくらい活用できたら勝ち」というメッセージで、費用を気にせず活用を促しました。現在では、企画職などの非エンジニアにもDevin(およびCursor)が広がりつつあり、非エンジニア向けのAI活用ガイドラインを策定して展開しています。
著者によると、2025年12月2日時点で過去30日間のアクティブユーザーは67名、セッション数は870回に上ります。一方で、非エンジニアがAIツールにより技術的手段に過度に注目し、本来の要求定義が後回しになる懸念や、AIツールの活用にばらつきがあるといった課題も認識しています。
今回の取り組みから得られた学びとして、著者は以下の点を強調しています。
1. **相談窓口の明確化と迅速な対応**: 「あの人に頼ればなんとかしてくれる」という信頼関係を築くこと。
2. **心のハードルを下げること**: ACUのようなコストを気にしすぎず、積極的に活用できる状況作りと発信が重要。
3. **「使ってみたい」から「使ってみた」までのハードルを限りなく下げること**: 簡素な申請プロセスや分かりやすい説明の提供。
4. **ある程度の調整と覚悟**: ACU問題のように、社内の調整事項に挑む覚悟と勝利への確信を持つこと。
これらの活動を通じて、ユーザーに価値を届ける速度と量を増やし、組織全体の生産性向上を目指していくとしています。