掲載済み (2025-12-13号)
#088 660文字 • 4分

## UIデザイナーの私がAIに期待すること、しないこと

日本語

掲載情報

概要

https://goodpatch.com/blog/2025-12-ui-designer-ai-roles

詳細内容

## UIデザイナーの私がAIに期待すること、しないこと https://goodpatch.com/blog/2025-12-ui-designer-ai-roles UIデザイナーが、デザイン工程におけるAIの有効活用と人間固有の役割について実践的な視点から考察します。 **Content Type**: 💭 Opinion & Commentary **Language**: ja **Scores**: Signal:4/5 | Depth:3/5 | Unique:4/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 76/100 | **Annex Potential**: 76/100 | **Overall**: 76/100 **Topics**: [[AI活用, UIデザイン, UXデザイン, プロトタイピング, デザイナーの役割]] GoodpatchのUIデザイナーharu氏は、AIとの協業経験を踏まえ、AIに「期待すること」と「期待しないこと」をデザイン工程の各フェーズで具体的に考察しています。著者は、AIの能力は利用者の「指示のクオリティ」によって大きく左右されるとし、AIが本質的にできないことよりも、自身がまだ指示の仕方を知らないだけであるという前提に立っています。 インプット・リサーチのフェーズでは、AIは一般的な情報収集、要約、特定情報の抽出、観点を与えた上での情報整理・分析に優れ、ドメインの基礎知識や統計情報への素早いアクセスによりデザインの「最初の一歩」を加速させると評価しています。一方で、AIは「確率的にもっともらしいもの」を返す機械であるため、人間が持つ「自分にとっての面白さ」を発見する感性や思考の偏り、N=1から示唆を見出す能力は期待できないと指摘します。 アイディア・企画・構想のフェーズでは、AIはアイディア出しの初速を上げ、ありがちな方向性や参考事例の洗い出し、企画の土台となる論点整理に非常に役立つとし、作業スピードが大幅に向上したと語ります。しかし、核心となる「これで行こう」と思えるようなアイディアの創出や、過去の経験や記憶を偶発的に結びつける飛躍的な思考、言葉にできない違和感やこだわりから生まれる発想は、依然として人間に委ねられる領域だと述べています。 UIデザイン制作・プロトタイピングにおいては、AIは粗めのレイアウト案の発散、こだわりなく触れるプロトタイプの生成(v0やFigmaMakeの活用)、UI参考例の収集、情報設計フェーズでの壁打ちに効果を発揮するといいます。特に、動くプロトタイプによるユーザー目線の確認は革命的だと評価する一方、実装に渡す最終的なUIの作成、UIの良し悪しやクオリティの判断、細部の調整、サービスの「らしさ」を作るデザインは、コンテキスト整備やセキュリティ面からまだ人間の役割だと結論付けています。 画像生成・ビジュアルデザインのフェーズでは、AIは画像加工やモックアップ合成、カラーパターン展開など、目的が明確な作業で高い精度を発揮します。しかし、ビジュアルの方向性の考案や最終決定稿の作成、細部を詰める作業は、インスピレーションや言語化しにくい飛躍的な思考が必要なため、AIの活用は難しいと正直な見解を示しています。 提案など、伝え方の設計フェーズでは、AIは説明のストーリーライン整理、伝わりやすい言葉への調整、反論の洗い出しによる考慮点の深化に貢献し、提案の網羅性を高めるとしています。一方で、何をどう提案するかの大局的な判断や、相手の心を動かすための言語化しきれない文脈を踏まえた最終的な調整は、人間でなければできないと考察しています。 著者は、AIは「網羅的な情報収集」「初速の加速」「論理的な整理」に優れるが、人間は「感覚的な着目」「飛躍的な思考」「文脈依存の判断」「こだわりの形成」といった領域で不可欠であると結論付け、AIの進化に合わせて今後も自身の役割分担を定点観測していく意向です。