概要
https://zenn.dev/yasaidev/articles/2cb87a5a2d072e
詳細内容
## AIと開発した日程調整アプリ「いい幹事さん」、個人開発の「知名度の壁」に直面
https://zenn.dev/yasaidev/articles/2cb87a5a2d072e
個人開発者が「調整さん」の不満を解消する日程調整アプリ「いい幹事さん」をAIを駆使して開発したものの、知名度獲得の巨大な壁に直面し、無料枠を最大限活用したサーバーレスアーキテクチャの重要性を語る。
**Content Type**: ⚙️ Tools
**Language**: ja
**Scores**: Signal:4/5 | Depth:3/5 | Unique:4/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:4/5
**Main Journal**: 76/100 | **Annex Potential**: 76/100 | **Overall**: 76/100
**Topics**: [[日程調整アプリ開発, 個人開発, 生成AIによる開発, サーバーレスアーキテクチャ, プロダクトマーケティング]]
筆者は、デファクトスタンダードである日程調整ツール「調整さん」の課題(候補日選択の煩雑さ、傾斜会費計算の困難さ、モバイルUIの使いにくさ)を解消するため、利用者と管理者双方の視点を取り入れた日程調整アプリ「いい幹事さん」を開発した。特に日程のソート機能に注力し、ユーザー体験の向上を目指している。
このアプリの開発において、AIツール(v0.app, Copilot, ChatGPT, Codex CLI)がUIデザインで90%、ロジック実装で95%、バックエンドのCRUDで80%と、コード生成の大部分を担った。しかし、UI動作のテスト、特にE2EテストではAIの自動化は現段階では遅く、UIの挙動を言語で説明することの難しさから、依然として人間の手によるテストが不可欠であると結論付けている。Playwrightのようなツールを用いたシナリオベースのテストがより効果的であると指摘し、ブラウザ操作系AIの適切な活用法を提案する。
技術スタックは、持続可能な個人開発のため、徹底して無料枠の活用を重視して選定されており、Firebase App Hosting (Next.js), TiDB (Starter枠), Cloudflareを組み合わせたサーバーレスアーキテクチャを採用している。これにより、アクセス数が少ない現状ではコストをほぼ無料枠で賄えているものの、Firebase App Hostingのリージョンが台湾であるため、TiDBの東京リージョンとの間で発生する遅延が課題である点も正直に明かしている。
しかし、製品をリリースした後の「知名度の壁」は極めて大きく、ユーザー数は緩やかに増加しているものの、「日程調整」といった主要キーワードでのSEOによるオーガニック流入はほとんどない状況だ。筆者は、初期のユーザー獲得にはTinderの事例を挙げつつ、ターゲットユーザーに直接アプローチし、足で稼ぐ「ドブ板営業」が最も効果的だと実感している。アプリの普及については、利用者が次の幹事に「いい幹事さん」を推薦するという「ねずみ講」のような広がり方を理想としているが、広告収益がない現状ではアクセスが増えるほど筆者が損をする「逆ねずみ講」状態であるとユーモラスに結んでいる。
本記事は、個人開発者がAIを活用した開発の現実、コストを最小限に抑えるための技術選定、そしてリリース後のマーケティングとユーザー獲得の困難という、ウェブアプリケーションエンジニアが直面しうる実践的な課題と解決策への洞察を提供する。