次号掲載予定 (2025-09-27号)
#077 397文字 • 2分

Codexを使うあなたへ。おすすめ設定&MCP集ちぢ

概要

新登場のCodex (GPT-5-Codex) をウェブアプリケーション開発者が最大限に活用するため、必須設定と重要なMCP導入ガイドライン、そして具体的な開発ワークフローへの組み込み方を詳述する。

詳細内容

新登場のCodex (GPT-5-Codex) はコード品質で高い評価を得ていますが、国内ではClaude Codeに比べて知見が不足しています。本記事は、Webアプリケーション開発者がCodexを業務に快適に導入するための実践的な設定とMCP (Model Context Protocol) 活用法を具体的に示します。 特に、最新ドキュメント参照のためのContext7と、コードベースのセマンティック理解を深めるSerenaの導入は必須です。これらを`config.toml`に設定することで、Codexはより精度の高いコード生成と的確な回答が可能になります。一方で、過去の記憶が負債となり得るメモリーレイヤー系MCPや、GPT-5-Codexの深い思考力を考慮すると過剰なSequential Thinking MCPの導入は推奨されません。無駄なトークン消費や応答速度の低下を避けるため、Codexの`model_reasoning_effort`設定を「high」にするのが効果的です。 また、Web検索機能は便利ですが、Prompt Injectionによるセキュリティリスクには細心の注意が必要です。`Exa.ai`のような検索MCPを介して結果をサニタイズする運用が望ましいでしょう。さらに、`Ultracite`で`AGENTS.md`を生成しアンチパターンを回避する設定は、出力コード品質の向上に直結します。 実際の開発フローでは、Codexに直接全てを任せるのではなく、まずChatGPTやClaudeで要件定義や設計をサポートさせ、その後Codexで具体的なコード生成を行うのが効率的です。GitHub MCPを活用すれば、issueやプルリクエストの作成も自動化でき、開発効率は劇的に向上します。Codexのコードレビュー機能も活用し、開発プロセス全体でのAI活用を進めることで、エンジニアはより本質的な業務に注力できるようになります。