概要
https://www.sakura.ad.jp/corporate/information/newsreleases/2025/09/18/1968220920/
詳細内容
## Preferred Networks、さくらインターネット、情報通信研究機構、 安心安全で日本社会と調和する国産生成AIのエコシステム構築に向け、 基本合意を締結
https://www.sakura.ad.jp/corporate/information/newsreleases/2025/09/18/1968220920/
Preferred Networks、さくらインターネット、情報通信研究機構が、安心安全で日本社会と調和する国産生成AIエコシステムの構築に向けた基本合意を締結した。
**Content Type**: 📰 News & Announcements
**Scores**: Signal:5/5 | Depth:3/5 | Unique:4/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:4/5
**Main Journal**: 85/100 | **Annex Potential**: 81/100 | **Overall**: 80/100
**Topics**: [[国産生成AI, AIエコシステム, LLM開発, さくらの生成AIプラットフォーム, AI安全性・評価]]
Preferred Networks (PFN)、さくらインターネット、情報通信研究機構 (NICT) の三者が、日本社会と調和する安心安全な国産生成AIエコシステム構築に向けた基本合意を締結しました。これは、生成AIの悪用や不適切な出力、AIエージェントの暴走といった潜在的リスクが顕在化する中で、日本の文化や法制度を深く理解し、高品質な生成AIへのニーズに応える極めて重要な取り組みです。
ウェブアプリケーションエンジニアにとって、この提携は複数の点で重要な意味を持ちます。まず、PFNとNICTが共同開発する日本語性能に優れた国産LLM群が、さくらインターネットが提供するフルマネージドの「さくらの生成AIプラットフォーム」上で利用可能となる点です。これにより、データ入力からAIの学習、チューニング、サービス提供、実活用に至るまで、全てを完全に国内で完結できる信頼性の高いAI基盤が確立されます。これは、特に機密情報を扱う企業や官公庁において、データ主権の確保、厳格なセキュリティ要件への対応、そして国内外のコンプライアンス基準遵守の観点から、計り知れないメリットをもたらすでしょう。
具体的には、PFNは2026年春を目標に、PLaMo™ 2.0の後継となる次世代LLM群をNICTと共同で開発します。この開発では、PFN独自の日本語データを含む大量の合成学習データやWebデータに加え、NICTが収集・構築したWebページやインストラクションデータが用いられ、日本語能力に優れ、日本の文化、習慣、法制度等を深く理解したAIの実現を目指します。一方、NICTは2008年から独自に収集した700億ページを超える日本語Webページを活用し、LLMや異なる動作原理のAIを組み合わせた「AI複合体」の開発を進めるとともに、日本文化への沿度やハルシネーション発生の有無を動的に評価し、弱点を自動改善する「能動的評価基盤」を開発します。これにより、問題のある生成AIの特定と能力向上に貢献します。さくらインターネットは、これらの国産LLMをプラットフォームの基盤モデルとして提供し、国内開発者が安心してAIアプリケーションを構築・運用できる環境を整備します。
この協業は、単なる技術開発に留まらず、データのインプットからアウトプットまで一貫して整備された「信頼できるAIプラットフォーム」を通じて、日本全体の生産性向上と地域経済の活性化を目指すものです。国産かつ信頼できるAI基盤の登場は、日本の開発者コミュニティに新たな選択肢とイノベーションの土台を提供し、今後のAI活用戦略と国際競争力に大きな影響を与えることが期待されます。