概要
https://www.m3tech.blog/entry/u1_devin_usage
詳細内容
## うちのチームにもDevinが来た!自律型AIは本当に"同僚"になれるのか?
https://www.m3tech.blog/entry/u1_devin_usage
エムスリーのチームは、自律型AIエージェントDevinを実際の開発ワークフローに導入し、レガシーコードのマイグレーションや社内Q&A対応、定型作業の自動化に活用した具体的な事例と、その効果を最大化する6つの実践的Tipsを提示する。
**Content Type**: Tools
**Scores**: Signal:5/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5
**Main Journal**: 89/100 | **Annex Potential**: 87/100 | **Overall**: 88/100
**Topics**: [[自律型AIエージェント, Devin, レガシーコードマイグレーション, RAG, 開発ワークフロー改善]]
エムスリーのUnit1チームは、自律型AIエージェントDevinを導入し、開発現場での具体的な活用事例と、そのポテンシャルを最大限引き出すための実践的なノウハウを共有しています。Devinは、柔軟な仮想環境と対話中心の開発体験を提供し、まるで「同僚」のようにタスクを計画・実行できる点が特徴です。
特に注目すべきは、レガシーレポートプログラムをOracle/BashからBigQuery/Pythonへマイグレーションする作業での活用です。Devinは6〜7割の精度でプルリクエストを生成し、人間のレビューを介して完遂させる「壁打ち相手」として機能することで、複数のマイグレーションを並行処理可能にし、大幅な工数削減に貢献しています。これは、AIが人間の作業を完全に代替するのではなく、効率的な協業パートナーとして生産性を向上させる具体的な例と言えるでしょう。
また、膨大な社内ドメイン知識をDevinとRAG基盤に連携させ、エンジニア向けQ&Aシステムとして「生き字引」のように活用する試みも進んでいます。これにより、点在する情報を効率的に参照でき、将来的な他部門への展開も視野に入れています。さらに、定型的な帳票設定の追加・検証作業もDevinに依頼することで、エンジニアはより複雑なタスクに集中できるようになっています。
記事では、Devinを「最高の相棒」に育てるための6つのTipsが提供されています。複雑なタスクではWeb UIの「Askモード」で計画を壁打ちし、Devinの「Confidence: High」を引き出すようガイドを改善する重要性を説きます。また、「一時的にコメントアウトして実行して」といった曖昧な指示を汲み取るDevinの柔軟性や、`@`でガイドを定型化し、実行確認をDevinの仮想環境に任せる具体的な手法が紹介されています。さらに、人間らしい「ありがとう」といったフィードバックが協業関係を深めるという示唆は、AIとの新しい付き合い方を提示しています。これらの実践は、Devinに限らず、今後のAIエージェントとの協業において普遍的に役立つ視点であり、ウェブアプリケーション開発者がAIをワークフローに組み込む際の具体的なヒントとなるでしょう。