掲載済み (2025-09-20号)
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## SnowflakeでAI Observabilityを実現する

掲載情報

概要

https://tech.layerx.co.jp/entry/snowflake-ai-observability

詳細内容

## SnowflakeでAI Observabilityを実現する https://tech.layerx.co.jp/entry/snowflake-ai-observability Snowflakeが提供するAI Observability機能は、TruLensを基盤としてLLMアプリケーションの品質を監視・改善し、セキュアな環境での運用を可能にします。 **Content Type**: ⚙️ Tools **Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:3/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 81/100 | **Annex Potential**: 77/100 | **Overall**: 80/100 **Topics**: [[AI Observability, Snowflake Cortex, TruLens, LLMアプリケーション開発, RAG]] 現代のLLMアプリケーション開発において、その非決定性とブラックボックス性から、応答品質の監視と改善は不可欠です。本記事は、Snowflakeが提供する「AI Observability in Snowflake Cortex」が、この課題をいかに解決するかを具体的に解説しています。 この機能は、Snowflakeが買収したTruEraの技術とオープンソースフレームワークTruLensを基盤としており、2025年7月にGAとなりました。開発者はSnowflake環境内で、LLMの出力品質を評価(Evaluations)、異なるモデルやプロンプトの性能を比較(Comparisons)、そしてLLMアプリケーションの実行フローを詳細に追跡(Tracing)できます。特にEvaluationsでは、LLM自体を評価者(LLM-as-a-judge)として用い、「回答の関連性(Answer Relevance)」「根拠の妥当性(Groundedness)」「一貫性(Coherence)」といった多角的な品質指標を定量的に測定します。 実装には、TruLensの`@instrument`デコレータをRAG(Retrieval Augmented Generation)アプリケーションの各関数に付与し、`SnowflakeConnector`経由で計測データをSnowflakeに送信します。その後、`run.compute_metrics()`でLLMによる評価を実行するシンプルなワークフローが示されています。 このソリューションの最大の価値は、潜在的に顧客情報を含むプロンプトが外部サービスに流出するリスクを排除し、Snowflake内でセキュアにAI Observabilityを実現できる点です。これにより、Webアプリケーション開発者は、データプライバシーとセキュリティを担保しつつ、LLMアプリケーションの信頼性と品質を本番環境で確実に維持・向上させることが可能となります。既存のSnowflakeユーザーにとって、運用環境におけるLLMの健全性を確保するための強力な選択肢となるでしょう。