掲載済み (2025-09-13号)
#079 427文字 • 3分

## Using Claude Code to modernize a 25-year-old kernel driver

掲載情報

概要

https://dmitrybrant.com/2025/09/07/using-claude-code-to-modernize-a-25-year-old-kernel-driver

詳細内容

## Using Claude Code to modernize a 25-year-old kernel driver https://dmitrybrant.com/2025/09/07/using-claude-code-to-modernize-a-25-year-old-kernel-driver Claude Codeは、25年前のLinuxカーネルドライバーを最新カーネルで動作させる近代化を可能にし、AIとの協調開発における具体的な手法と教訓を示した。 **Content Type**: ⚙️ Tools **Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 80/100 | **Annex Potential**: 80/100 | **Overall**: 80/100 **Topics**: [[AIコーディングアシスタント, レガシーコード近代化, カーネル開発, LLM活用術, 協調プログラミング]] この記事は、著者が25年前のLinuxカーネルドライバー「ftape」をClaude Codeを用いて現代のLinux環境で動作するよう近代化した事例を紹介します。QIC-80テープドライブ用ドライバーのサポートが停止し、著者は古いOSの利用を強いられていました。 著者はClaude Codeに対し、カーネルバージョン2.4向けのコードを最新カーネル(6.8)に対応させるよう依頼。コンパイルエラーを逐次フィードバックし修正を重ねることで、AIは非推奨となった関数や構造体を現代のAPIに置き換え、独立したロード可能なモジュールのビルドシステムも自動生成しました。さらに、`dmesg`ログを用いたデバッグ支援によりハードウェア通信問題を解決し、わずか2晩で近代化を達成しました。 この経験から、著者はAIコーディングエージェントとの協調作業における重要な教訓を導き出しています。AIを「ジュニアエンジニア」のように捉え、人間がガードレールとなり、アーキテクチャの指針を示し、初期の問題を発見する「真の協調」の姿勢を持つこと。ドメイン固有のキーワードで具体的な指示を出し、エージェントが得意なタスクを見極める直感を養うこと、自身のスキルを「大幅に増幅する」ツールとして活用することの重要性を強調。AIはレガシーコードの近代化、新しいフレームワークへの迅速なオンボーディングを可能にし、開発者がより高レベルな思考に集中できる時間を生み出します。 これにより、ftapeドライバーは現代のLinux上で再びビルド可能となり、古いテープからのデータ復旧がより手軽に行えるようになりました。これは、AIが困難なレガシーコードの近代化や、未経験分野への参入障壁を下げる上でいかに強力なツールとなるかを示す具体的な事例です。