掲載済み (2025-09-06号)
#107 425文字 • 3分

## 一行もコード書かずにOSSに貢献する話

掲載情報

概要

https://zenn.dev/pppp303/articles/c69bb54df98201

詳細内容

## 一行もコード書かずにOSSに貢献する話 https://zenn.dev/pppp303/articles/c69bb54df98201 著者は、ChatGPTとClaude Codeを活用し、一行もコードを書かずにCLI向けチャートコンポーネントを開発し、OSSに貢献する具体的なAI駆動開発ワークフローを実証します。 **Content Type**: Tools **Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:5/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 84/100 | **Annex Potential**: 82/100 | **Overall**: 88/100 **Topics**: [[AI駆動開発, OSS貢献, CLI開発, TDD, LLM活用]] 最近のCLIツールが`ink`ライブラリによってリッチなUIを持つことに着目した著者は、自身もCLI向けチャートコンポーネント「ink-chart」を開発し、本家`ink`の有用コンポーネントリストに掲載されるまでに貢献しました。驚くべきは、この過程で著者が**一行もコードを書いていない**点です。 この革新的なAI駆動開発ワークフローは以下のステップで実行されました。まず、ChatGPT5と協働して、開発したいコンポーネントの要件定義から設計までを行い、詳細なGitHub Issueを作成。次に、このIssueを基に、`/next-issue-run`というカスタムコマンドを設定しました。このコマンドは、Issueから未処理タスクを抽出し、TDD(テスト駆動開発)のサイクルで開発を進め、プルリクエスト(PR)作成からレビュー待ちまでの一連の流れを自動化します。著者は生成されたPRの動作確認とフィードバック提供のみを行い、最終的にマージまで導きました。 この経験から得られた重要な洞察は二点です。第一に、「作りたいものが思いついたらとにかくリポジトリを作るべき」という点。AIは、適切に定義されたファーストIssueがあれば、短時間でプロジェクトの大部分を完成させる高い能力を持ちます。特に小規模な新規プロジェクトでは、AIの能力が最大限に発揮され、人間の作業を大幅に効率化します。第二に、「AIとCLIツール(開発)の相性は最高」という点。Claude Codeのようなツールは、bashでの実行、結果確認、修正というサイクルをスムーズに回すことができ、CLI環境で成果物を確認できることの重要性が強調されています。 本稿は、AIエージェントと人間が協働することで、開発者の役割がより戦略的な指示出しやレビューにシフトし、コードを直接書かずにOSSに貢献できるという、未来のソフトウェア開発の可能性を具体的に示唆しています。