掲載済み (2025-08-30号)
#227 412文字 • 3分

## 10年続いた手作業の“負債”を4日で0分に - 生成AI活用による業務効率化の実践例

掲載情報

概要

https://tech-blog.tabelog.com/entry/ai-powered-gitops-for-cron-automation

詳細内容

## 10年続いた手作業の“負債”を4日で0分に - 生成AI活用による業務効率化の実践例 https://tech-blog.tabelog.com/entry/ai-powered-gitops-for-cron-automation 食べログは、生成AIを活用し、10年間続いた手動のcron管理作業をKubernetesとArgo CDを中核とするGitOpsワークフローへ刷新し、運用コストを劇的に削減しました。 **Content Type**: ⚙️ Tools **Scores**: Signal:5/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 89/100 | **Annex Potential**: 87/100 | **Overall**: 88/100 **Topics**: [[GitOps, Kubernetes, Argo CD, 生成AI活用, SRE/運用自動化]] 食べログSREチームは、10年以上続く手動のcron管理作業が運用上の「負債」となっていた課題に対し、生成AI (Cursor) を活用して画期的な改善を実現しました。この運用は年間約100回発生し、1回あたり10分、かつsudoパスワードを扱う手間や心理的負担がありましたが、生成AIの力を借りることで、開発期間わずか4日間で「作業時間0分」の自動化を達成しています。 改善の肝は、KubernetesとArgo CDを核としたGitOpsワークフローへの移行です。開発者がGitHubにcron設定ファイルをプッシュすると、Argo CDが変更を検知し、Kubernetesクラスタ内のConfigMapとして同期。その後Kubernetes Jobが起動し、SSH経由で既存VM上のcronを安全に更新します。これにより、長年安定稼働しているVM環境への影響を最小限に抑えつつ、モダンな宣言的運用を実現しました。また、特権パスワードはBitnami Sealed Secretsで安全に管理され、セキュリティも大幅に向上しています。 生成AIは、設計段階での壁打ち相手として、食べログの制約条件に合わせた具体的なアーキテクチャ案の検討を加速。実装フェーズではKubernetesマニフェストやシェルスクリプトの生成、デバッグ、さらには安全なリリースのためのチェックスクリプト作成まで全面的にサポートしました。これにより、開発工数は想定の10人日から4人日へと大幅に削減。心理的なハードルが高かったレガシー改善に弾みがつきました。生成AIの限界(情報の鮮度や最適解の判断)も認識しつつ、人間の専門知識と組み合わせることで、システムの信頼性向上とエンジニアの生産性向上を両立させる実践的なアプローチは、多くのウェブアプリケーションエンジニアにとって重要な示唆を与えるでしょう。