掲載済み (2025-08-30号)
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## Alibaba製AI IDEのQoderを試してみる

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概要

https://zenn.dev/beagle/articles/52fb87f10d537f

詳細内容

## Alibaba製AI IDEのQoderを試してみる https://zenn.dev/beagle/articles/52fb87f10d537f AlibabaがリリースしたAI IDE「Qoder」は、Spec駆動開発を核とするQuestモードやGitリポジトリ解析機能「Repo Wiki」を搭載し、既存のAIコーディングツールと比較しても高い開発能力と革新的なコンセプトを提供する。 **Content Type**: ⚙️ Tools **Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 86/100 | **Annex Potential**: 84/100 | **Overall**: 84/100 **Topics**: [[AI IDE, Spec駆動開発, AIエージェント, コード補完, リポジトリ解析]] Alibabaが発表したAI IDE「Qoder」は、VSCodeをフォークしたと見られる統合開発環境で、「より深く考えてソフトウェアの課題を解決する」という思想を掲げています。GitHub Copilotに似たコード補完やAIチャット機能に加え、Spec駆動開発を核とする「Questモード」とGitリポジトリを深く解析する「Repo Wiki」という独自機能を搭載しています。 特にQuestモードは、要件を自然言語で記述する「Designフェーズ」から始まり、詳細なアーキテクチャ仕様を策定します。これはKiroの設計書よりもテックリードやプログラマー向けの内容です。その後の「Action Flowフェーズ」では、To-doリストを提示後すぐにコーディングを開始し、筆者のテストではKiroが破綻した複雑なTodoアプリを短時間で完成させるなど、高いコーディング能力を示しました。ただし、Designフェーズでの要件理解確認不足や、テストが実行されない点など、ワークフローにはまだ粗削りな部分も見られます。 もう一つの目玉機能「Repo Wiki」は、既存プロジェクトのGitリポジトリを解析し、DeepWikiのように構造化されたドキュメントを自動生成します。これは大規模プロジェクトへの導入を視野に入れた強力な機能であり、クレジットを消費しない点も注目されます。 Qoderは、GitHub Copilot、Kiro、Claude Code、DeepWikiといった既存ツールの良い部分を凝縮した「全部盛り」のIDEと言えます。現状は粗削りでモデルの透明性にも課題がありますが、その確かなコーディング能力と革新的なアプローチは、AIエージェントを活用した開発ワークフローの新たな選択肢として、ウェブアプリケーションエンジニアにとって非常に魅力的です。プレビュー版が無料で利用できる今、ぜひその可能性を試すべきでしょう。