概要
https://zenn.dev/layerx/articles/fdc7174d9a9386
詳細内容
## any-script-mcp で任意のコマンドを MCP Tool にする
https://zenn.dev/layerx/articles/fdc7174d9a9386
any-script-mcpは、任意のシェルスクリプトをGitHub ActionsライクなYAML定義でAIエージェントのMCPツールに変換し、モデルやプロンプトの柔軟な切り替えを実現します。
**Content Type**: ⚙️ Tools
**Scores**: Signal:5/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:5/5
**Main Journal**: 91/100 | **Annex Potential**: 90/100 | **Overall**: 92/100
**Topics**: [[AI Agent Tools, Model Context Protocol (MCP), Workflow Automation, Generative AI in Coding, GitHub Actions]]
AIエージェントの活用が開発現場で進む中、既存のMCP(Model Context Protocol)ツールは特定のモデルやプロンプトに強く紐付いており、新しいモデルの登場やユースケースの多様化に対応する柔軟性が不足していました。例えば、最新のGPT-5モデルを試したい場合や、特定のタスクに特化したシステムプロンプトを持つツールが必要な場合、都度MCPサーバーを実装し直す必要が生じ、これは開発負荷が高いだけでなく、多数のツールが乱立しメンテナンスが困難になるリスクを伴います。また、AIエージェント自身が複雑なツール引数を判断することは、その本質的な思考を妨げ、コンテキストにノイズを加える可能性も指摘されていました。
LayerXのエンジニアが開発した「any-script-mcp」は、この課題を根本的に解決する画期的なアプローチを提供します。このツールはGitHub Actionsのカスタムアクションに強くインスパイアされており、任意のシェルスクリプトやCLIコマンドをYAMLファイルで定義するだけで、AIエージェントが容易に呼び出せるMCPツールとして公開できます。具体的には、ツールの名前、詳細な説明、そして入力パラメータをYAMLで記述し、実行したいスクリプトをrunフィールドに記述します。入力パラメータは環境変数としてスクリプトに自動的に渡されるため、スクリプト側はシンプルな実装で済みます。
この仕組みにより、開発者は例えば「GPT-5モデルを用いた高度なWeb検索ツール」や、「設計相談・技術選定に特化したプロンプトを持つAIツール」、「GitHubのリリースページからCHANGELOGを自動的に取得・整形する定型処理」などを、新たにMCPサーバーを実装することなく、迅速かつ柔軟に定義し、AIエージェントの能力を拡張できます。Webアプリケーションエンジニアにとって、これはAIエージェントをより深く、そして効率的に日常のコーディングワークフローへ統合し、開発体験を大きく向上させるための非常に実践的なソリューションとなるでしょう。