概要
https://zenn.dev/hiiraginil/articles/396fb53521d8d8
詳細内容
## Vibe codingでStreamDeck互換機を自作した
https://zenn.dev/hiiraginil/articles/396fb53521d8d8
著者は、Raspberry Pi PicoとRust/Embassyを使い、AIによる「Vibe coding」によってElgato StreamDeck互換デバイスをわずか1日強で開発し、組み込み開発におけるAIの革新的な高速化と効率化を実証しました。
**Content Type**: 📖 Tutorial & Guide
**Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5
**Main Journal**: 88/100 | **Annex Potential**: 85/100 | **Overall**: 84/100
**Topics**: [[Vibe Coding, Embedded Development, Rust Programming, Raspberry Pi Pico, AI-Assisted Development Tools]]
この記事では、Zennユーザーのふろー氏が、Raspberry Pi Pico、Rust、そして組み込みフレームワークEmbassyを用いてElgato StreamDeck互換のカスタムハードウェア「productiondeck」を開発した詳細なプロセスを紹介しています。本プロジェクトの核心は、「Vibe coding」と称されるAIを活用した開発手法が、通常は時間と労力を要する低レベルな組み込み開発に革新的な変化をもたらした点にあります。
著者は、StreamDeckのUSB HIDプロトコル解析という複雑な課題に直面しつつも、Claude Code、Serena、Cursorといった先進的なAI開発ツールを駆使しました。具体的な手法として、Wiresharkで取得したUSB HID通信のトラフィックデータや既存プロジェクトのコード、発生したコンパイルエラーをAIに直接入力し続けることで、AIが堅牢なRustコードを生成。これにより、StreamDeck公式ソフトウェアに認識されるまでのファームウェア開発を、驚異的な速さであるわずか1日強で完了させることに成功しました。
この事例は、AIが組み込み開発におけるプロトコル解析やコード実装の障壁を劇的に低減し、開発期間を大幅に短縮できる実用的な価値を明確に示しています。特に、複雑なハードウェアとのインターフェースや低レベルな通信プロトコルの取り扱いにおいて、AIアシスタンスが如何に強力なツールとなるかを具体的に示唆しています。Webアプリケーションエンジニアにとっても、自身の専門分野外の技術課題へのAI適用や、新しい開発手法としてのVibe codingの可能性を探る上で、この高速プロトタイピングの成功は重要な学びとなるでしょう。今後の開発では、ロータリーエンコーダー搭載モデルやM5Stackなど他ハードウェアへの展開も視野に入れており、その進捗にも期待が寄せられます。