概要
https://note.com/rk611/n/na79f9e8a4785
詳細内容
## 生成AIで市場価値が上がるITエンジニアの3条件
https://note.com/rk611/n/na79f9e8a4785
生成AI時代に市場価値を高めるITエンジニアは、的確な指示出し、非機能要件の設計、そして学習・育成意欲の3条件を備えるべきだと、paiza代表の片山良平氏が力説する。
**Content Type**: 💭 Opinion & Commentary
**Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:5/5
**Main Journal**: 87/100 | **Annex Potential**: 87/100 | **Overall**: 88/100
**Topics**: [[生成AI, ITエンジニアのキャリア, 非機能要件, ジュニアエンジニアの育成, プロンプトエンジニアリング]]
生成AIがITエンジニアを不要にするという見方に反し、本記事は生成AIがシニアエンジニアの生産性と市場価値を大幅に高めると主張する。これは、paizaが採用支援を行う4,600社へのヒアリングに基づく洞察だ。
生成AIはコードを生成できるものの、非機能要件や人間が読みやすいコードの生成には課題があり、経験者の指示がなければ品質の低い成果物になりがちだ。シニアエンジニアはタスクの適切な分解とAIへの的確なコンテキスト提供により、AIを活用した生産性を飛躍的に向上させることができる。
市場価値が急騰するITエンジニアに求められる3つの条件は以下の通りだ。
1. **指示出しが的確にできること**: 複雑なタスクをAIが処理しやすい単位に分解し、簡潔かつ十分なコンテキストを与える能力。これは、マネージャーがメンバーに指示するスキルに近く、詳細設計や基本設計といった基盤的な設計能力が求められる。
2. **非機能要件の要件定義、設計ができること**: 生成AIは明示されない非機能要件(可用性、性能、セキュリティなど)の考慮が苦手である。これらは顧客からの直接的な要求として上がりにくいが、システム運用後に重大な問題となるため、経験豊富なエンジニアによる適切な定義とトレードオフの判断が不可欠だ。
3. **学習欲、育成意欲が高いこと**: 急速に進化する生成AIに適応するための学習意欲はもちろんだが、AIが単純なタスクを代替することで、ジュニアエンジニアの成長機会が減少している。そのため、自身の知見をチームに広め、ジュニアを育成できる人材は極めて貴重になる。
ジュニアエンジニアに対しては、AIへの過度な依存を避け、自らコードを書いて深く理解すること、設計上の課題や非機能要件に積極的に取り組むことを推奨する。また、セキュリティや著作権の観点からAI利用が進んでいない堅めの受託・SES企業で経験を積むことも有効だと指摘している。
結論として、生成AI時代においても、詳細設計や論理的思考といった基本的なプログラミングスキルが、AIを効果的に使いこなし、高い市場価値を築く上で不可欠であると、著者は力説する。